ごあいさつ

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  • TDM
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  • 患者教室
  • 薬剤科外来
  • 放射性医薬品業務
  • 入退院センター
  • がんゲノム医療

TDM室

●TDM(Therapeutic Drug Monitoring)とは・・・

TDMは薬の治療効果を最大限に発揮させ、副作用を最小限に抑えるために至適投与設計を行うことであり、患者の個々の状態に応じて使用している薬の血中濃度を測定し、最適な投与方法を医師に提案しています。当院では各病棟担当薬剤師が医師や看護師と連携を取りながら解析を行い、患者の有効かつ安全な薬物治療に貢献しています。

<業務風景>

業務に必要な7つ道具

▲患者さんの体重、年齢、腎機能等を考えながら投与設計を行っていきます。

解析結果の報告書を記入中

▲TDMの解析結果は担当者で話し合った後、医師へ報告します。

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治験

治験コーディネーターのお仕事 ~新薬開発の担い手~

治験は、新しい薬を創るという人類の未来のための大きなプロジェクトです。当院の治験・臨床研究管理部の薬剤師は、治験コーディネーター業務や治験事務局業務など、未来のための創薬のお仕事をしています。
治験コーディネーターは、患者さんや治験担当医師と直に接し、治験の内容を患者さんに不安のないように説明を行い、治験をスムーズに進めるために医師のサポートも行い、治験を行う上で肝心要となる存在です。その役割を務めるには色々な知識や経験が必要となりますが、治験薬が効果を発揮し患者さんに感謝の言葉を頂いた時の喜びや、治験が無事に満了し世の中へ新薬として発売された時の喜びは、今までの苦労が報われ、かけがえのないものと感じます。
また医師や病棟・外来看護師、臨床検査技師、製薬会社の開発担当者など様々な人と接することで、様々な知識や考え方も学ぶことができます。

▲患者さんに個別対応する治験コーディネーター

治験に関しての詳しい内容につきましては、治験・臨床研究管理部ホームページに『治験のルール』『薬ができるまで』『治験コーディネーターの役割』など患者さんに向けたわかりやすい解説も載せていますので、興味のある方はぜひ一度御覧ください。

治験・臨床研究管理部ホームページ
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医療安全

医療安全専任薬剤師

医療安全専任薬剤師は医療監査部の医薬品安全管理室に常駐し、医薬品の安全使用のために必要となる情報収集、その他の医薬品の安全確保を目的とした改善策の実施を行っています。院内で発生する医薬品に関するインシデント・アクシデントレポートをもとに発生した現場に赴き、関係者から具体的に話を聞き再発防止策の立案をします。医薬品は一度薬剤部から手が離れると医師・看護師によって取り扱われます。薬剤師の思いと医師・看護師の思いが異なる場面にしばしば遭遇します。薬剤師は薬の専門家として病院内では認識されていますが、意外と実際の使用現場を理解していない場合があります。医療安全専任薬剤師は医薬品が薬剤部から払い出される段階から使用される最終段階まで調査・検討し、医薬品が適正かつ安全に使用されるよう活動しています。

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感染対策・抗菌薬適正使用

院内感染防止対策チーム(ICT:Infection Control Team)と抗菌薬適正使用支援チーム(AST:Antimicrobial Stewardship Team)

ICTは医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・事務職員から構成されるチームで、病院内で発生しうる感染症の蔓延を防止する対策を立案、実行、評価しています。
ASTは医師・薬剤師・臨床検査技師・看護師から構成されるチームで、感染症治療において適切な抗菌薬(種類・量・期間など)を提案し、感染症治癒・副作用防止・耐性菌抑制を目的に活動しています。

ICTにおける薬剤師の役割

感染防止に用いられる消毒薬は様々な細菌・ウイルスに効果を示しますが、目的に応じて使い分ける必要があります。また、毒性も有するため適正な種類・濃度・作用時間で使用することが重要です。ICT薬剤師はICTラウンドにて週1回病棟内を巡回し、消毒薬の使用状況・保管状況をチェックし、適正使用を推進することで、安全に有効な消毒が行えるよう活動しています。

▲ICT回診

▲ICTカンファレンス

ASTにおける薬剤師の役割

抗菌薬の不適切な使用により、薬が効かなくなる現象(耐性化)が急速に進んでおり、世界的な問題となっています。わが国では「薬剤耐性対策アクションプラン」が策定・実行されており、最も大きな戦略の一つとして抗菌薬適正使用が挙げられています。AST薬剤師は院内の抗菌薬使用状況を把握・分析し、患者さんの状態や細菌の種類に合わせて最適な抗菌薬の種類・量・投与方法を提案できるよう活動しています。

▲ASTの活動

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NST

栄養サポートチーム(Nutrition Support Team:NST)

患者さんの半数近くが栄養状態に問題を抱えているといわれています。栄養状態が悪いと、治療の効果が半減するだけでなく、手術などに伴う合併症が起こりやすくなります。
NSTは医師・看護師・薬剤師・管理栄養士などの専門スタッフがそれぞれの知識や技術を出し合い、患者さんの栄養状態を総合的に管理する医療チームです。
薬剤師は、患者さんに合わせた最適な栄養薬剤の提案、栄養薬剤と薬物の相互作用の確認、薬剤による副作用の確認などを担当しています。薬剤師の視点から栄養管理に関わることで、患者さんの治療成績の向上に努めています。

▲NST回診

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緩和

緩和ケアへの関わり

薬剤師は緩和ケアチームでの活動や服薬指導を通じて、医療用麻薬の適正使用を推進し、緩和薬物療法の支援をしています。
緩和ケアチームに所属する薬剤師は週に1回のカンファレンスと病棟回診に参加しています。患者の苦痛を和らげ、患者と家族が望む生活を送れるように医師や看護師をはじめとする多職種のスタッフと協働しチーム医療を実践しています。
また、ホスピス緩和ケア週間を通じて、地域への緩和ケア普及活動にも参画しています。

▲緩和ケアチームカンファレンス

▲ホスピス緩和ケア週間

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糖尿病

糖尿病教育入院

糖尿病は患者さんご自身が糖尿病を理解し、血糖値を良好に保つことで合併症や進行を抑えることができると言われています。
糖尿病チームでは1週間かけて糖尿病について理解を深めてもらう、教育入院の患者さんに対して指導を行っています。
医師、薬剤師、看護師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士、歯科衛生士がチームを組んで指導にあたり、週1回のカンファレンスを行い治療方針を話し合っています。
薬剤師は主に薬の効果、飲み方や、インスリン注射の方法、副作用について説明を行っています。

▲看護師との情報交換

▲糖尿病指導用資料

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褥瘡

褥瘡とは

褥瘡は、体の一定の場所に一定時間以上の圧力が加わることにより、皮膚・軟部組織の血行が途絶えることで発生します。
褥瘡の治療には、原因の除去(除圧マットレスの使用)や栄養の改善、局所療法や手術などがあります。そのため治療はトータル的に行う必要があり、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、事務職員など多くの職種が連携しながら行っています。薬剤師も褥瘡対策チームの一員として、褥瘡の予防や治療に関わっており、褥瘡に使用する薬物療法の支援や褥瘡マニュアルの作成、院内の職員に向けたセミナーなどで講演を行っています。

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周産期

当院では総合周産期母子医療センターを有し、地域の基幹病院として高度周産期医療を担っています。総合周産期母子医療センターとは、母胎(お母さんとお腹の赤ちゃん)と新生児(生まれたばかりの赤ちゃん)を総合的に管理し、治療を行う設備を整えた施設です。
当院では、総合周産期母子医療センターと小児科病棟に担当薬剤師3名が常駐し、病棟で使われている薬剤の管理、処方監査、クリーンベンチでの注射薬の無菌調製、薬剤管理指導、病棟薬剤業務などを行っています。

産科病棟

MFICU病棟(母体胎児集中治療室)と産科一般病棟を有し、様々なハイリスク妊娠や合併症妊娠の妊娠・分娩管理を行っています。薬剤師は、妊婦や授乳婦の薬物療法について相談応需や服薬指導を行い、お母さんと赤ちゃんに安全な薬物療法が行われるよう取り組んでいます。

新生児病棟

特に新生児に使われる薬剤については、慎重な処方監査が必要であり、微量な薬の量を正確に調剤しなければなりません。NICU病棟(新生児集中治療室)、GCU病棟(新生児回復治療室)では、薬剤師が処方監査を行い、病棟に設置したクリーンベンチにて無菌環境を確保し、注射薬の調製を行っています。

小児科病棟

小児科病棟では、医師や看護師のみならず患児のご家族とも協力して乳児・幼児の服薬支援を行っています。また、持参薬の確認や服薬指導など一般病棟で行われている病棟薬剤業務に加えて、クリーンベンチを用いて抗菌薬などを含めたフルミキシングを行っています。

▲小児科病棟看護師との病棟常備薬の確認

▲クリーンベンチでの注射薬の無菌調製

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救命救急センター

高度救命救急センター

ドクターヘリを有する当院の高度救命救急センターは、神奈川県西部・湘南地域を中心に年間約7,300人の救急患者の搬送を受け入れています。さらに、救命救急センター集中治療室、熱傷センターを有し、高エネルギー外傷、中毒、熱傷などの急性期患者に対する治療体制を構築しています。この高度急性期医療現場には、担当薬剤師3名、薬剤業務補助員2名が常駐して薬剤業務を展開しています。
主な業務は、麻薬・筋弛緩薬・向精神薬などの規制医薬品を含めた医薬品管理、処方監査・提案、クリーンベンチを用いた注射薬無菌調製、TDM業務、薬剤管理指導、医療スタッフへの迅速な情報提供など多岐にわたります。

▲救命救急センターにおける処方監査

▲クリーンベンチでの注射薬の無菌調製

▲他の医療スタッフへの薬剤情報提供

▲医薬品充填業務

一刻を争う臨床現場の中で、高度救命救急センターの医療スタッフとして、迅速かつ安全で適正な薬物療法を展開できるよう日々精進しています。

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手術室

中央手術室

当院の中央手術室は、全21室で構成されており、1ヶ月に約1,000件の手術を行っています。また、日帰り手術や1泊2日の手術などをコーディネートする短期入院手術センターを併設しており、薬剤師1名が常駐して薬剤業務を行っています。

手術に使用される薬には、麻薬、向精神薬、筋弛緩薬などの厳重な管理を必要とする薬が多数あります。そこで、薬剤師が常駐することで徹底した管理体制を構築しています。さらに、薬の基幹部門である薬剤部と連携して、迅速な薬の供給や医薬品に関する情報提供を行うなど、手術が安全・迅速に行えるよう、手術室スタッフの一員として日々業務を行っています。

▲OPE室で使用する麻薬の調剤

▲医薬品管理作業中です。

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ICU・CCU

ICU (集中治療室) 、CCU (冠状動脈疾患監視病室)

ICU (集中治療室) 、CCU (冠状動脈疾患監視病室) は、手術直後の患者さんや呼吸・循環管理が必要な患者さんの治療・管理を24時間体制で集中的に行う病棟で、担当薬剤師3名、および薬剤業務補助員1名が常駐しています。
麻薬・筋弛緩薬・向精神薬などの規制医薬品を含めた医薬品管理、処方監査・提案、クリーンベンチでの注射薬の無菌調製、TDM業務、薬剤管理指導、医療スタッフへの迅速な情報提供などを行っています。

▲規制医薬品の管理

▲病棟で使われる薬剤の管理

▲クリーンベンチでの注射薬の無菌調製

ICU、CCUのように一刻を争う臨床現場では、多数の薬が使われているため、薬剤師の専門的な知識、技術が必要とされています。この急性期の現場において、薬のプロフェッショナルとして薬剤師が密接に関わっています。

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患者教室

当院では患者さんに対し、患者教室を定期的に開催しています。
薬剤師が参加している患者教室は糖尿病・肝臓病・腎臓病の3つがあり、患者さん本人だけではなく、そのご家族も出席することが出来るようになっています。
病気ごとの薬剤について効果や飲み方、副作用などについて説明を行い、理解を深めていただいています。

▲糖尿病教室資料(タブレットを使用)

▲糖尿病教室

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薬剤科外来

病院で処方される薬の多くは院外処方ですが、一部の患者さんは院内処方となります。院内薬局では、院内処方の患者さんへの薬の交付を行っています。

また、外来患者さんへの薬の説明も行っています。外来診療において特に薬の説明に長時間を必要とする場合に、医師からの依頼により、薬剤師が患者さんに薬の説明を行います。
一番多い依頼は、インスリン自己注射の導入です。薬剤師がインスリンの効能効果、インスリン注射の使用方法や保管方法、低血糖時の対処方法について、患者さんの理解が得られるまで説明しています。正しい操作方法を理解してもらうことはもちろん大切ですが、患者さんのライフスタイルに合わせてインスリン注射を行えるような使用方法の提案も行っています。また、チェックリストを用いて患者さんの理解度を評価し、このチェックリストを看護師の指導時にも使用してもらうことでお互いに連携を取っています。

▲インスリン指導の様子

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放射性医薬品業務

<放射線管理区域内の全景>

毎朝約1時間下記の作業をしています。

放射線管理区域内の全景

●ミルキング

過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液ジェネレータ(ウルトラテクネカウ®)がドラフト内に保管されており、ドラフト内には鉛ブロックを置くことによって放射性物質(放射線)からの被ばくを軽減しています。
3台のジェネレータからミルキング作業をしています。

99mTcのミルキング

▲ミルキングした99mTcの放射能の計測

●RI自動分注装置

ミルキング後の骨シンチグラムによる骨疾患の診断に用いるヒドロキシジメチレンジスルホン酸テクネチウム(99mTc)注射液を調製し、患者毎にディスポ注射器に分注する機械で、1日平均10人分の注射液を調製しています。
左側前面のガラスには鉛が含有されており、放射線からの被ばくを軽減しています。

 
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入退院センター

入退院センターとは

入退院センターでは、入院の申込時から退院までの期間、患者さんの身体的・社会的・心理的問題を職員が把握し、退院後を見据えたサポートや各部門への紹介を行います。担当薬剤師は入院予定患者について他施設から処方されている薬剤の有無、市販薬・健康食品・サプリメントの使用歴を含め、使用薬剤の確認を行っています。また、使用薬剤について手術・検査前に関する休薬可否の確認や、アレルギー情報を収集しています。入院予定患者の情報を早期に把握することで病棟担当薬剤師と情報共有を図り、患者さんが安心して入院できるよう支援しています。

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がんゲノム医療

当院はがんゲノム医療拠点病院に認定されており、がん遺伝子パネル検査を実施しています。 薬剤師は、月に2~3回のカンファレンスを医師と行い、検出された遺伝子変異に対応する薬剤の有無、推奨すべき薬剤や臨床試験の順位付けを検討し、一人ひとりの患者さんに適した治療法を検討しています。 また、主治医のほか、がん薬物療法や遺伝医学、遺伝カウンセリング、病理学などの専門家の参加が求められる「エキスパートパネル」にも参画しています。

▲医師とのカンファレンス

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医学部スポーツプロジェクト

▲薬剤師と学生アスリートとの面談の様子

医学部スポーツプロジェクトでは、東海大学の学生アスリートに対する医学的なサポートを行っています。この活動には医師、管理栄養士、理学療法士、薬剤師が参加し、それぞれ専門分野の知識・技術を活かして選手をサポートしています。 薬剤師の活動は、選手が服用中の処方薬・サプリメントを確認し、ドーピング防止に関する情報提供を行うことです。治療を目的に使用している処方薬、不足している栄養素を補うためのサプリメントがドーピングに該当し、選手の日々の努力が無駄になってしまうことを防ぐために、薬剤師によるスクリーニングがとても重要です。臨床現場とは一味違う、薬剤師の関わり方となります。

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